[スペシャル] トリミアンループ

第1期スペシャルルールであるカロスシングルで使った構築。構築の軸はトリミアン。 

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◎スペシャルのルール・環境

 使えるポケモンはカロスポケのみ。基本的に使われるポケモンが非常に偏るため、トップメタに弱いポケモンは人権が保障されていない。個人的に強力かつ採用率の高いポケモンが下の4体。

 

①ホルード(85-56-77-50-77-78)

 特性:力持ちによって実質的な攻撃種族値が160程度ある。スカーフを持って削ってくるか、珠・シルクのスカーフを持って剣舞から抜きにかかってくるやつが多いが、襷・ラムなどの延命アイテムを持ってるやつもいる。タイプ一致の地面+ノーマルの範囲が広い上に岩・とんぼ・電気・格闘などサブウェポンも充実している。積み技も剣舞が使え、先制技もあり、決定力もあると攻撃面では隙がない。とはいえ所詮コラッタポジションであるため種族値は低く、耐久はA146ファイアローの鉢巻ブレバで75%で落ちる程度しかないし、タイプ上ギルガルドに有利であっても2回は繰り出せない。

 

ファイアロー(78-81-71-74-69-126)

 スペシャルに関わらずほぼ全ルールで猛威を奮う第6世代を代表するキチポケ。特性:疾風の翼によって飛行技を優先度+1で繰り出せる。鉢巻を巻いているやつ、珠で羽休めをもってるやつ、耐久ガン振り+延命アイテムの鬼火羽を持ってるやつがいる。攻撃技はほぼ飛行+炎(+とんぼ)、他はせいぜい鋼、ノーマル程度であるが、そもそも飛行タイプが一貫性をとりやすいタイプである上、岩以外の飛行半減タイプに対して炎が等倍である。補助技も挑発・ビルド・剣舞・鬼火・追い風など強力なものが使える。全抜きを狙えるアタッカーである上に相手の積み戦術に対するストッパーであるこいつはホルード以上に採用価値が高い。ほんとにポッポポジションなのだろうか。

 

③ギルガルド(60-50(150)-150(50)-50(150)-150(50)-60)

 鋼霊の耐性が強く、特性によってACとBDが入れ替わる。物理と特殊どちらでも戦えるので受けにくい。持ち物はラム・オボン・風船・残飯・鉢巻・珠・弱点保険など何を持っていてもおかしくない。数値は高いが攻撃技の火力が貧弱で一致技が80程度、技範囲は鋼+霊+格闘程度でせまいが霊技の一貫性がやたら強い。ゲーフリは鋼の霊耐性は残しておくべきだったと思う。弱点は他の環境トップのやつらに弱いこととミラーが群を抜いてめんどくさいこと。

 

④クレッフィ

 使用禁止にしてほしい

 

 個人的にはゲッコウガ、トリミアン、ブロスター、エレザード、ニンフィア、ヌメルゴン、オンバーンあたりの評価も高い。

 

 

◎構成

トリミアン @残飯   波乗り 毒毒 身代わり 守る

ニンフィア @ゴツメ  ムンフォ あくび 願い事 守る

ファイアロー@ヨロギ  ブレバ ビルド 鬼火 羽休め

ホルード  @スカーフ 恩返し 地震 エッジ とんぼ

オンバーン @眼鏡   流星群 エアスラ 火炎放射 すりかえ

ギルガルド @オボン  アイへ 影打ち 剣舞 王盾

 

◎全体紹介

 基本的にシングルは受けループ系の構築が強いと思っているため、カロスでも受けまわす構築を考えることに。PTを組む上でメジャーなポケモンを誰で受けるか考えるわけだが、ホルードを受けられるクレベース、パンプジン・オーロットなどの草はファイアローに弱く、ファイアローを受けられるガチゴラス、ガメノデス、メレシーなどの岩はホルードに弱いという事実が発覚。かといってホルードメタ+ファイアローメタ+1で選出しようとすると、相手の特殊アタッカーもしくはギルガルドに対して隙ができてしまう。

 そこで注目したのがトリミアンである。こいつは特性:ファーコートによって非常に高い物理耐久誇っており、タイプ上抜群をとられにくいため物理に対してごまかしがきく。再生技がなく決定力もないという欠点を抱えているため自然に毒守@残飯の構成になり、残りは攻撃技と、相手の状態異常対策+ターン稼ぎのための身代わりに落ち着いた。

 次にトリミアンで物理を流しながら毒で詰めていく展開を考えると当然相手の特殊が重くなることからニンフィアを採用。回復技として使える願い事が優秀で回復ソースの無いトリミアンを始め、ある程度耐久に振ったアタッカー連中も復活させることができる。フラージェスでも同じことができるがニンフィアのHPの高さを評価した。

 残り4体は上2体の展開が遅いため相性保管を考えつつ上から殴れるアタッカーを採用した。基本的にトリミアンとニンフィアのサイクルで相手を削りつつ、最後に残り1体で全抜きするよう立ち回る。

 

◎個別紹介

トリミアン 179(228)-×-115(196)-85-110-131(84)

 構築の軸。毒を無効にできるポケモンがギルガルドとドラミドロくらいしかいないため物理に投げて毒毒が安定行動になりやすい。カロスシングルは早いやつと遅いやつが明確で、毒さえ入れてしまえばみがまもではめやすい。

 配分はいじっぱホルード抜き、身代わりの効率がよくなるようHPを調整して残りB。技が波乗りなのは鬼火の影響を受けない、クレベースを削れる、役割対象に抜群で通る点を評価したため。覚えるなら熱湯を使いたかった。

 

ニンフィア 201(244)-×-99(108)-131(4)-183(132)-83(20)

 構築の軸その2。特殊に後だししてHP管理しつつアタッカーかトリミアンを出す隙を作る。採用理由から願い事と守るは確定、攻撃技としてムンフォを採用。残りは毒毒、瞑想あたりでもいいと思うがギルガルドがぽんぽんでてくるため一番嫌がらせになるあくびを採用。

 配分はある程度特殊を見れる程度にDに振って残りB、ミラー意識で多少S。ファイアロー、ホルード、クレッフィなどの削り手段としてゴツメ、特性は願い事と合わせてワンチャン作るメロボ。持たせられるなら残飯持たせたかった。夢特性を持ってるなら攻撃技はスピードスターでもいいと思う。

 

ファイアロー 185(252)-101-95(28)-×-129(228)-146

 ギルガルド対策、積みストッパー、全抜き要員。ギルガルドに後だしして鬼火するのがお仕事。ふざけた配分でも機能するあたり壊れポケモンだと思う。

 配分はC222ギルガルドのシャドボ2耐え。A146ファイアローの鉢巻ブレバ耐え。持ち物はスカーフホルードに鬼火打てたらいいなと思ってヨロギにしていたが、結局エッジで即死するのでラム・オボンあたりの延命アイテムか珠・青空プレートあたりの火力強化でいい。炎技を切って使っていたが普通にビルド→フレドラでよかった。

 

ホルード 175(116)-98(172)-99(12)-×-98(4)-136(204)

 初手でとんぼして最後に〆る、少し削ったギルガルドの処理、積んだガチゴラスの処理など。クレベースやパンプジンなどこいつが呼ぶポケモントリミアンに弱いことが多い。

 配分はA146ファイアローの鉢巻ブレバ耐えを最高乱数切って耐え、1舞ガチゴラス抜き残りA。鉢巻ブレバ耐えしておくと安心して選出できる点が好きなのだが、削りきれないことが割と多いためASにするかは好みの問題。毎回スカーフゲッコウガ・エレザードに怯えながらとんぼを選択している。

 

オンバーン 171(84)-×-102(12)-137(156)-101(4)-192(252)

 受けループミラー対策とクレッフィメタ。一応火力はあるので削り要員としても使える。あまり選出しない。

 配分はA146ファイアローの鉢巻ブレバ耐え、残りC、最速。やはりCSでもいいポケモンではある。

 

ギルガルド 167(252)-112(252)-171(4)-×-170-58

 ドラミドロ対策、積みストッパー。正直よくわからないポケモンであるためもっといい運用方法があると思うし、こいつよりこのPTにはまるポケモンはいると思う。

 配分はHA。持ち物は場持ちを良くするオボン。鉢巻とかでもいいのかもしれない。単体性能が高いので選出すればそれなりに活躍してくれる。

※追記

 このPTはゲッコウガの毒菱+クレッフィが非常につらいので、ほとんど選出しないこいつはHDドラミドロ @残飯に変えたほうが多分強い。ギルガルド自体がクレッフィを呼ぶのも面倒。

 

 

◎雑感

 ガルーラを見たくなくて始めたのに、気付いたらホルードとファイアローを見たくなくなっていた。